革製品を作り出す過程を紹介します。
デザイン

お客様のご要望をお聞きし、デザインを始めます。例えば財布の場合、カードケースの数・位置、小銭入れの有無、札入れの個数…革の種類や色、糸の色までお客様のご要望をお伺いします。
型紙製作
デザインしたものを型紙に展開していきます。
型紙の精度は製品の精度に直結するため、型紙も丁寧に製作します。

試作

作ったことがない作品は一度、紙で制作し組み立てて確認します。
紙でわからないものは、床革という革を使い、試作することもあります。
革漉き
革漉きというのは、革を薄くすることです。革は分厚いものですと4mmほどあるものもあります。これを各パーツに合わせて、最適な厚みまで調整します。

床磨き

「床」というのは革の裏面のことです。(表面は銀面と呼ばれます)
この床面はざらざらした表面ですが、ここに専用の液体をつけ磨いていき、ざらつきのない状態にしていきます。
接着
専用のボンドで革を接着します。
接着剤は大きく3種類、革の材質や使う部位に合わせて使い分けます。
糸が切れることがありますが、しっかりと接着しているため、糸が切れても商品が壊れるということはありません。

穴あけ

革はすぐに縫うわけではありません。まず糸を通す穴を開けていきます。
ヨーロッパ目打ちというもので、軽くしるしをつけ、錐と呼ばれる工具で一つ一つ均等な穴を開けていきます。
この穴の形がきれいな縫い目を作ります。
裁縫
「クウジュ・セリエ」という言葉をご存じでしょうか?エルメスがケリーバック等の高級バッグのみに使う、伝統的な手縫いです。
Clover Leather Worksではこのエルメスと同じ手縫いをしています。

23年8月にミシンを導入しました。手縫いが最高ではありますが、製作に時間がかかります。オーダーメイドでは手縫い、ミシン縫いかを選択いただきます。特にご指定がない場合は、ミシンを主に使用し、強度が必要なところ等は、手縫いで裁縫します。

金具の取り付け

ボタンやマグネット等の金具を取り付けます。(後でつけられない部位には、革の接着前につけています)
金具は主に真鍮を使用していますが、お客様ご要望に合わせ、他の種類(色)も対応させていただきます。
コバ磨き
「コバ」というのは切った革の端の部位になります。市販品はこのコバを出さないように作っているものがありますが、Clover Leather Worksではコバを残し、磨いてきれいにしています。
水をつけて磨いて、専用の液体をつけて磨いて、ロウをつけて磨いて…この間、やすりの番手を細かくしていき、艶のある耐久性のあるコバに仕上げていきます。

完成・納品

完成品をお客様に納品します。近くの方は配達へ、遠方の方には着払いで発送します。
Clover Leather Worksではベジタブルタンニン鞣しの革を使用しています。お客様の使い方に合わせ、革は変化していきます。ご自身の革製品を育ててください。
アフターサービス
納品して終わりではありません。Conceptにあるように長くご使用いただきたいと思っています。
金具が取れた、糸が切れた等、修理させていただきます。
修理料金は内容によって異なるため、お問い合わせ頂ければと思います。
